マブーハイ!最近寒くないですか?ドーモ、えのけんです。
はじめに
さて、この前の平日休日、イベも無いし何しようと考え、とあるお店に行くことにしました。それは…
Bar Pálinka
日本で唯一のパーリンカ専門のバーです。
説明しよう!パーリンカとは…
ハンガリーで造られる、果物を原料とする蒸留酒である。なお、ハンガリー国外で造られる同様の蒸留酒はパーリンカを名乗ることはできず、フルーツブランデー、ツイカ、ラキヤなどと区別される。語源はスロバキア語で「燃やす(蒸留する)」を意味する「pálenka['paːlɛŋka]」、さらに基はスラヴ語の「páliť」から。
なるほどね〜。ちなみに、ワインにおけるブドウのように、「この果実でなくてはパーリンカではない」ということはなく、ブドウなら「ブドウのパーリンカ」、イチゴなら「イチゴのパーリンカ」という感じで多くの果実の味が楽しめます。//
店主はハンガリーに買い付けに行くだけでなく、ハンガリー政府公認の「パーリンカ騎士団」にも任命されており、パーリンカガチ勢です。
話は脱線しますが、店主は実は王国民(声優・田村ゆかりさんのファン称)で、バーテンダー協会の大会にて曲名由来のカクテルを作って入賞するぐらいガチの王国民です。もちろん、バーテンダーとしての腕前も凄いですよ。
https://twitter.com/BarPalinka/status/1283011869431656450?s=20
前置きは長くなりましたが、今日はパーリンカ専門のバー Bar Pálinkaに行ってきた話です。
※なお9/7/2021現在、お店は休業中です。残念。
バー・パーリンカへ行こう!
お店があるのは神楽坂。JR飯田橋駅から5〜10分歩いた螺旋階段のある建物の2階にあります。
真っ黒な大きな扉を開けると、店内の雰囲気はこんな感じ。薄暗い空間に、クラシック音楽流れる、いかにもバーという雰囲気(知らんけど)。一気に日常とはかけ離れた空間に来たなと感じます。
↑公式HPより
メインのバーカウンターは8席ほど。カウンターの端にはボトルや土器などが置いてあるので実際は写真より少し狭く感じるかもしれません。
お店にはメニューとかは無く店主が客の要望に合わせた酒をチョイスしてくれる。バーにほとんど行ったことのない若造なのでよくは知らないがバーとはそういうモノなんだろう。
いざ、実飲!
まずは、店主の勧めでトニックウォーターで割ったブドウのパーリンカをいただきました。
グラスに注ぐ前にボトルから匂いを嗅いだ時に、なんとなくベルモットに近いのかなとか思っていました。しかし、実際に飲んでみるとお酒特有のアルコールの味というか感じが無く、すっきりとした爽やかな味わいでした。(トニックのおかげもあるかもしれないけど)加えて、この日の天気は雨、湿気も相まって蒸し暑かったので、なおさら飲みごたえがありました。
2杯目:ストレート・パーリンカ
お次はストレートで味わおうと思い。どの果実のパーリンカにするか悩んでいると、
店主「どれにしますか?イチゴ、イチジク、洋ナシ…」
えのけん「洋ナシで!」
その後、出されたストレートのグラスの横で、このオタク、リュックからチェキを取りだし写真を撮り始めたではないか。(ちな、チェキはアイドルグループ、神薙ラビッツの 『梨』さん とのやつ。)お洒落なバーでチェキ飯ならぬチェキ酒するオタク、日本でもそういないと思いますよ。ってか、イベもないのにチェキ帳がリュックにある時点でおかしいんだよなぁ...
話を戻そう。そのパーリンカ・ストレート(アルコール度数40)を一口飲むと喉が焼けるような熱さを感じるのですが、その直後に鼻から抜ける洋ナシの香り!さながら、一気に地獄と天国を行き来するような感覚。
飲んだ人ならわかるのだが、この果実の香りというのが通常の果実酒の比じゃないくらいに高い。500㎖のパーリンカ作るのに10㎏前後の果実を使用するというのだから理解できる。また、同じ蒸留酒でも例えばウイスキーは熟成させる樽の素材(木材の種類)とかによって香りや色に大きく依存するが、それに対しパーリンカはステンレス素材のタンクで熟成させる。木製樽の影響がない分、パーリンカの色は透明で、香りも果実それ自体のみで構成されるために果実の香りが存分に楽しめるというわけです。
チェイサーと交互に飲んでいると、店主が洋ナシのバターを出してくれました。バターを口に含むことによって油分が口内をコーティングしてくれて、その結果ストレートを飲んでも味がまろやかになるんだそうで。
で、小さじスプーン1杯分のバターを口にし、グラスを傾けパーリンカ流し込む。た~しかにアルコールの感じが抑えられ、よりパーリンカの果実酒としての甘さを感じられました。これはアルコール度数高めの他の果実酒でも試せそうですね。
3杯目:パーリンカ版ラストワード
トニック割とストレートでパーリンカのいろはを味わったところで、次は応用編。別のパーリンカのカクテルを味わう。
出されたのは、ジンベースにシャルトリューズという薬草系リキュールなどを合わせた苦みのあるラストワードというカクテルに、ラズベリーのパーリンカを合わせたカクテル。口に入れると、ラズベリーのほのかな酸味が広がり、そのすぐ後に薬草系の苦みが感じられてとても美味でした。薬草系リキュールの味と対等に味を主張できるのもパーリンカの強みなんでしょうね。
それと、この時出されたグラスがウラングラスでして。極微量のウランがガラスに入っている事で緑色になるというモノでオシャレ〜。ドリンクに合わせて適したグラスで提供されるのもバーならではって感じですよね。(知らんけど)
ここまで3杯飲んできたのだが、そもそも度数の高いパーリンカですので、イイ感じで出来上がってきました。そんなこともあって最後の一杯を注文。
自分がウイスキーが好きなのと、お店にウイスキーがあるのを聞いたので、
とダメもとで聞いてみたら
店主「わかりました」
え「あるんですか!?」
さすがパーリンカを知り尽くした男、不可能は無いということですか。さすがです。
で、出てきたのがコレ。イチゴのパーリンカ、ラフロイグ、エドュー(仏産ウイスキー)、MR.BLACK(豪産コーヒーリキュール)でできたカクテル。
パーリンカ可能性無限大すぎません?(クソデカボイス)
5大ウイスキー産地以外のウイスキーを見るのが初めてなのと、カルーア以外のコーヒーリキュール、しかも色もリアルコーヒーに近いもんだから瓶が並べられた時点でもうテンションが爆上がりでした。
味はラストワードと違った苦みと甘酸っぱさのコンビネーションでうまうまでした。カルーアよりもコーヒーコーヒーしているリキュール(アルコール入りのアイスコーヒーみたいな雰囲気)なので最後の一杯として良かったです。
私がお店に行った時は時間制限ありということで、1時間半+αで終了。非常に短い時間でしたが、店主とのパーリンカ愛が詰まったトークもあってとても楽しかったです。また行きたいですね。まだまだ飲んでみたい果実のパーリンカもありますし。
総評としてパーリンカはアルコール度数が高く、香りも芳醇なので、お酒に強い人、フルーティーなお酒が好きな人は絶対に飲むべきだと思いました。また、パーリンカはアルコールアルコールするような味も控えめなので、意外とお酒苦手だよ~って人も飲み方次第では好みのお酒になっちゃうのかな~と思いました。
コロナ禍が落ち着いたら是非皆さんもBar Pálinkaへ行ってパーリンカという奥深き異国の酒を堪能してみてはいかがですか?ちなみに不定期でパーリンカの販売も行っているので機会があれば購入して飲んでみるのもありですね。
それでは~。パーリンカはいいぞ~。
えのけん
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